彩球オーディオ倶楽部

 第40回作品発表会

 

 

 

 去る522()に、埼玉県久喜市にある久喜総合文化会館小ホールにて、彩球オーディオ倶楽部の第40回作品発表会が開催されました。梅雨入り前の爽やかな季節とあって天候にも恵まれ、200人を超えるオーディオファンが会場に集まりました。朝10時会場、午後1230分開演ですが、開演前の2時間は恒例のバザーが開催されるため、ロビーは電子部品を買い求めるお客さんたちで、開場早々賑わっていました。

 

 

 

 

 第40回の記念大会となる今回の作品発表会は、第1部が3名の会員による作品発表、第2部が協賛企業による製品デモンストレーション、第3部がLPレコードとCDの聴き比べです。まず始めに、当倶楽部の樫村会長より開会の挨拶があり、次いで総合司会の西堀氏より使用する機器の紹介がありました。LPレコードの再生に用いられるプリアンプは、本倶楽部の会員である上田氏の設計・製作によるものです。ご本人から、使用している真空管やイコライザ回路について、詳しく紹介がありました。プログラムにブロック図が添付されておりますので、興味のある方はそちらをご覧ください。ちなみに、歪率は0.005%だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

樫村会長

 

 

 

司会を務める西堀氏

 

 

 

1部 作品発表

福島猛夫氏 6B4Gシングル 3W

 いつもは5名程度の作品発表があるのですが、今回は第3部の企画に時間を回すため3名の発表となりました。トップバッターは福井県からお見えになった福島氏の6B4Gシングルアンプです。ケヤキの厚板をくりぬき、丁寧にニスで塗装されたシャーシが特徴です。中音に厚みがある落ち着いた音で、カーペンターズのオンリー・イエスタディを演奏しました。また、ニニロッソの星空のブルースでは、満点の星空をイメージさせるトランペットが、会場いっぱいに高らかに鳴り響きました。

 

福島氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6B4Gシングルアンプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進士正巳氏 452A3コンパチシングル

 進士氏は彩球オーディオ倶楽部の第1回作品発表会でR120を使ったアンプを出品された方で、現在は新潟県にお住まいですが、当倶楽部の立ち上げにご尽力していただいた方です。今回はセルフバイアス抵抗を変えることで、452A3を差し替えることのできるアンプを出品していただきました。

 45使用時は2.5W2A3使用時には5Wの出力が得られます。音色は福島氏の6B4Gと同じような、中音に厚みのある豊かな音で、送信管アンプのような歯切れの良さも兼ね備えていました。ゴッドファーザーの愛のテーマでは、サクスフォーンを感情豊かに表現しました。

 

 

 

 

 

 

 

45-2A3コンパチブル シングルアンプ

 

 

 

進士氏

 

 進士氏は菅平にある信州オーディオクラブに所属しておられるということで、信州オーディオクラブの金田会長の挨拶と、第1回試聴会の案内がありました。

 

 

 

 

 

信州オーディオクラブの金田会長

 

 

 

 

 

松下茂氏 300Bシングル

 第1部最後の作品は、WEの真空管と部品を使って製作したという松下氏の300Bシングルアンプです。課題曲に使ったローランド・ハナ・トリオの「みじかくも美しく燃え」では、ピアノを力強く表現しました。また、テレサ・テンの歌う「空港」は、ステージ正面で歌うテレサ・テンやバックの楽団の音像をリアルに再生しました。

 

松下氏

 

 当倶楽部の作品発表会は小ホールで開催されているのですが、隣の大ホールでは夕方から歌謡ショウが開催されるとのことで、開演時間を待つお客さんが当倶楽部の作品発表会にもいらっしゃいました。そこで特別プログラムとして、松下氏のアンプを使って懐かしい歌謡曲を数曲プレゼントしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

300Bシングルアンプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2部           協賛企業のデモンストレーション

(1) 株式会社サンオーディオ

 アンプキットで有名なサンオーディオ様のデモは、EL34シングルアンプSUPM34です。このキットは10年以上も販売され続けている実績を持ち、米国でも人気のある製品だそうです。本日は特別にSUPM346V6シングルのSU6V6が定価の2割引で販売されました。

 

(2) ノグチトランス販売株式会社

 ノグチトランス販売株式会社様は、秋葉原のラジオデパートのトランス専門店として有名ですが、今回はハイライトコアのトランスPMF6WSを使った6BM8シングルアンプ、オリエントコアのトランスPMF28P8Kを使った6BQ5シングルアンプ、ファインメットのトランスFM50Pを使った6L6GCシングルアンプのデモを行いました。

 

 

 

2部が終了したところで25分間の休憩です。いつものように、出品作品をまじかに見ようと、大勢の参加者がステージ近くに集まりました。

 第40回記念大会ということで、有限会社アイエスオー様、ノグチトランス販売株式会社様、橋本電気株式会社様から、当倶楽部に自社ブランドのトランスの寄贈が、また株式会社サンオーディオ様からも6V6シングルアンプのキットの寄贈がありました。これらの寄贈品は、休憩時間のオークションで会員に配布されました。オークションの収益は、作品発表会の運営費にあてられます。

 

 

 

 

 

 

第3部           LPレコードの魅力を探る

 さて、いよいよメインイベントのLPレコードとCDの聴き比べの始まりです。このようなLPCDの聴き比べは、カートリッジやスピーカの聴き比べと並んで、当倶楽部でも人気のある企画です。今回はさらに、同じ演奏の音楽ソースを海外版LP、国内版LPでも聴き比べてみよういう趣向になりました。デジタルとアナログの録音メディアの違いのほかに、国内版LPと海外版LPの味付けの違いも聴きどころです。

 まず始めに、当倶楽部の会員である安藤氏の解説を交えながら、ジャズの聴き比べを行いました。ジャズへの造詣の深い安藤氏の解説は、アーティストやアルバム誕生のいきさつ、そして録音のエピソードまでおよび、とても興味深いものでした。さて聴き比べの印象ですが、国内版LPはCDに近いきれいな音。海外版LPは中音域に厚みのあり演奏者の熱気が伝わってくる音といった感じです。

 ジャズの次はクラシックの聴き比べですが、こちらはCDと国内版LPの比較となりました。LPの音はCDに比べて高音にきつさがないので、長時間聴いていても疲れないという印象でした。

 最後は歌謡曲を聴き比べです。加藤登紀子の歌う「銀座のすずめ」と賠償智恵子の歌う「宵待ち草」を試聴しましたが、CDよりもLPのほうが音に奥行き感があり、臨場感がより高く再現されていると感じました。

 

最後に樫村会長の閉会の挨拶があり、無事に第40回作品発表会を終えることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

安藤氏によるジャズの解説もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懇親会

 作品発表会終了後、会場をいつものレストラン「ヴィラージュ」に移し、懇親会となりました。今回も40人を超える仲間と、新たに3名の方が集まりました。樫村会長の挨拶のあと、参加者全員の乾杯で懇親会が始まりました。

 アンプの出品者に質問をする人、製作中のオーディオ装置や参加したコンサートの話をしている人たち、皆おいしい料理に舌鼓をうちながら、あっちこっちにグループを作ってオーディオの話で盛り上がっていました。

 

 次回は1023日(土)の久喜総合文化会館で開催される、第41回作品発表会となります。ぜひ次回の作品発表会にもご参加ください。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

今回の懇親会のイベントは、

樫村会長のピアノ演奏でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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